人々の優しさに触れ。


体がだるくって、出歩きたくない日が続いた。
そろそろ出歩こうかな、と思っていた矢先に、
段差でくじいて足をひねった。超ださい。


これまでに何度も捻挫は経験していて、
自分で大体、程度がわかる。
今回のは、ひねった瞬間、やっちゃったー、と思った。


しばらく動けずにうずくまっていると、
パパイヤ売りのおじさんが、
カートを止めて心配そうに覗き込んできた。
いつもお金をねだって来る子供ですら、
あたしのことをじっと見守っている。
大丈夫、しばらくしたら動けるから。


痛い足を引きずって歩き出すと、
お友達がおうちの2階から声をかけてくれる。
「どうしたのー?水でもいいから冷やすといいよ。」
ありがとう、あまりのショックで打ちひしがれていたよ。。


しばらく歩き出すと、地元のインド人が声をかけてくれる。
「どうしたんだ?すぐそこにアユールベーダのいい先生がいるよ。
 痛むんだろ?薬を飲んだらすぐ治るさ。」
ありがたいけど、飲み薬は怖くってちょっと飲めません。。


また歩き出すと、
リキシャ(スクーター型タクシー)のおじさんが声をかけてくれる。
「どうしたんだい?乗ってきな。近くてもいいよ、乗ってけ乗ってけ。」
いつもは15円を争って値段交渉してるのに、無料でありがとう。。


ようやくおうちに着くと、
英語が話せない大家さん家族があたしの後ろ姿をを見送っている。
気持ちはわかったよ、ありがとう。


日本の第一人者の先生はいつも通りおだやかだった。
「大丈夫、僕もよくやるから。できることだけ練習すればいいんだよ。
 今日のうちにグルジに話しとくといいよ。」
いつも温かい人です、日本ではほとんど面識ないのに。
ありがとうございます。


日本での先生はひたすら心配してくれた。
「○○と△△レストランで氷をもらえたよ、いっぱいあるからね。
 幸運なことに、私のおうちの冷蔵庫でも氷が作れるよ!」
「お昼ごはんどうするの?何かテイクアウトしようか?
 ショックでも食べたほうがいいよ、本当にいらないの?」
「夜ご飯を買ってきましたー。甘いものも買ってきたよ♪」
「○○という有名な先生もこの前バイクで事故ったね。
 それから△△も怪我して・・・。でもみんなもう練習してる。」
何から何まで、本当にありがとうございます。。


お友達も差し入れをもって来てくれた。
「筋を痛めた時にはパイナップルがいいらしいよ。
 マイソールパック(お菓子)もあるからね。」
おうちまでわざわざありがとう。
ダイスキなお菓子で本当にうれしい。


他にもたくさんの人に声をかけてもらった。
あたしは幸せ者です。本当に本当にありがとう。