涙涙のアユールベーダ。

足をくじいて、もうここでのヨガは終わったな、と思った。


そう思ってはいても、何とかしたい気持ちでいっぱいで、
前回のアユールベーダの先生にすがってみることにする。
家族代々400年の歴史の歴史が、あたしを救ってくれるかもしれない。


既に予約をいれているお友達を迎えに来た先生に直接頼む。
名前を聞かれて不思議に思う。先生あたしのこと覚えてないんだー?



先生は約束の時間ちょうどに迎えに来てくれて、
前回と同じように、バイクの後ろにのって先生のおうちへ行く。


前回同様の全身のマッサージと、足首の治療、
加えてシロダーラもお願いしてみた。
せっかくだからアユールベーダを堪能しよう。
全部で約2.5時間。日本円にして3,600円。


またしてもお尻は丸出しだし、胸ももみくちゃにされる。
前回身に着けていた、
オイルだらけでゴムの伸びたパンツは捨ててしまっていた。
しまった、このパンツもダメになっちゃうなぁ。
どうでもいいことが頭をよぎる。



足首に関しては「No Problem」というばかり。
骨は大丈夫ということか?軽傷だってことなのか?


治療はとにかく痛かった。拷問だった。
ちょっと触れるだけでも十分痛いのに、
さすって温められたり、指圧でゴリゴリされたり、ひねられたりした。
その間は途切れることなくうめいていたし、
何度か叫ぶこともあった。いつしか涙も流れていた。
でも彼が、その手を弱めることはなかった。
ここに来たことを、ただただ後悔するばかりだった。



治療が終わって、シロダーラをしてもらうと、
先程の治療とは正反対の気持ち良さだった。



至福の時間はとても短い。
シロダーラを終えた、オイルが滴り落ちる髪の毛のまま、
つま先立ちで歩かされたり走らされたり、
屈伸、開脚、ひざ回しをさせられる。
先生はあたしの両手を持って支えてはいてくれるけど、
これまた痛いこと極まりない。
無理だと言っても聞いてくれず。
これまた拷問だった。。



全部を終え、部屋から出ると、そこには前回の先生が座っていた。
「やぁ。足の具合はどうだい?」
びっくりして二人の顔を見比べる。
今回の先生は弟さんだったらしい。だから名前を聞かれたのか。
かくしてあたしは、二人のインド人、
しかも兄弟に胸をもみくちゃ(笑)にされたことになる。


腫れた足首には薬草で作られた軟膏を塗られた。
色も匂いも"ごはんですよ"によく似ていた。
あぁ、日本のお米が恋しい。。



翌朝、足首はさらに醜く腫れたが、
夕方くらいにはすぅーっと腫れが引いていった。
自分では筋を痛めたんだろうなと思っていたが、
ほぼ普通に歩けるようになった。
ヨガをするには痛いけど。



アユールベーダってすげー。先生どうもありがとう。


教訓:一度オイルまみれになったパンツは、アユールベーダ専用として使いまわすこと