心静かに。

ある哲学者が、本の中で言ってました。

ある段階で神様になった巨樹だけが残ったのではないだろうか。
神様になると伐ることができなくなる。だから残ったのだろう。


地元に、世界遺産に登録しようと頑張っている、平泉寺というところがあります。
車で行けばすぐのとこにあるのに、幼い頃に行ったっきりになってました。


今なお発掘中の200ヘクタールもある境内には、大きな杉が立ち並んでいます。
哲学者の意見を拝借するなら、ここは神様だらけということになります。



苔寺と言われる所以の苔が生い茂る中をゆっくりと散歩しました。

あたしの記憶にはない境内は、とても幽玄な雰囲気でした。
歩いても歩いても、辺りはずっと静かでした。
話し声すらも小さくなっていき、いつしか無言になってました。


コンクリートジャングルの中にいると息が詰まりそうになります。
静かになれる場所を大切にしたいです。